備長炭の効果ってご存知ですか?
◆備長炭の形と効果
備長炭には、いろいろな効果があります。
消臭・空気清浄・浄水・湿度調整・ミネラル放出・遠赤外線効果などなど。
当店では、用途によっていろいろな商品を作っていますが、これはサイズや備長炭のキレイさを用途に合わせて使いやすいものを選んでいるだけで、効果が変わるからという理由ではありません。
太さや長さが違っても、同じように紀州みなべの炭焼き職人さんが同じ原木(馬目樫や樫)を使って焼いた備長炭ですから、効果が変わるということはないのです。
炭焼きの窯では、こんな風に長さも太さもごちゃ混ぜで焼かれています。
ですので、効果はどの紀州備長炭でも同じ!
大きな炭をお水のポットに入れてミネラルウォーターを作ってもよし、長いキレイな備長炭をバーベキューの燃料として燃やしてもよし、細い極細備長炭を集めて消臭用に使うもよし、いろんな使い方ができます。
さらには、お風呂の浄水用に使った備長炭を、消臭用として使うといった使い回しも出来ます。
が、ひとつ気をつけないといけないことが!
それは、備長炭を使いまわす順番です。
◆備長炭のリサイクル順
備長炭をお水に入れてミネラルウォーターを作る、炊飯の時にご飯に入れて炊く、お風呂に入れる、バーベキューなど燃料として使う、この4つの用途で使いたい時は、私は必ず新しい備長炭を使うようにしています。
どうしてかというと、燃料を除く3用途では、備長炭がまだ樫の木だった頃に大地から取り入れたミネラル分を、水の中に溶かし出してしまうからなのです。
ごはんに備長炭を入れて炊く時に、同じ備長炭を使い続けると、大体1ヶ月程度で味が落ちてきます。
先ほどご紹介した3用途は使用目安があります。使用目安が終わった備長炭は、お鍋に水と一緒に入れて沸騰してから10分ほど煮詰めてください。こうして煮沸をして乾燥させれば、消臭・空気清浄・湿度調整用としてリサイクルできます。
消臭・空気清浄・湿度調整用の用途では、特に使用期限はありません。もし効果がなくなってきたと感じたら、煮沸すれば効果が復活します。
それでも、効果が戻らない時には、コンクリートや石など、硬い台の上で金槌を使って叩き割って、植木や家庭菜園の土に混ぜ込んでご利用下さい。いい土作りをする役に立ちますので。
◆オススメできないリサイクル方法
「私なら絶対にやりません!」 と声を大にして言いたい使い回しは、消臭・空気清浄・湿度調整用の用途で使った後の備長炭を、燃料として燃やすリサイクル方法。
こんな使い方、私だったら絶対に嫌です!
恐っろしいことになります。
消臭・空気清浄・湿度調整用の用途で備長炭が効果的なのは、備長炭の表面に空いているミクロサイズの小さな小さな穴に空気や水の中の汚れが吸着して汚れを取り除くからなのです。
考えてみて下さい。お水や空気中の汚れがたくさん詰まった備長炭に火をつけて燃やすと、熱せられて備長炭の中に吸着した汚れも炎と一緒に舞い上がりますよね。
すると、燃え上がる炎は汚れと一緒に食べ物を包み……
後はご想像にお任せします。
考えるだけでもゾッとしてしまいます。
「消臭用に使って最後は燃やしたらいいから備長炭って使い勝手がいいよね」と、軽い気持ちでおっしゃる方もいらっしゃるのですが、それだけは止めましょう。
ちなみに、備長炭は置いておくだけでその場の空気清浄をしてしまいますから、同じ理由でBBQ用の備長炭を保管する場所にも気をつけましょう。
中国産の備長炭に火をつけると爆(は)ぜやすかったり、臭いが気になったりするのは、運搬中にまわりの空気清浄や湿度調整をしてしまっているからではないかなと思ったりもしています。
とにかく、口に入る用途での使い方は新しい備長炭を使うようにしましょう。炭問屋さんもおっしゃってましたよ。
「備長炭は焼きたてを使うのがいちばんいい!」
◆結論
備長炭は無駄なくリサイクルが出来て便利ですが、順番を間違えると恐ろしいことになります。使い回し順番には十分に気をつけましょう。