2012年10月11日木曜日

古米をおいしく炊く方法(炊飯での備長炭の使い方 完全マニュアル)

毎年、稲刈りが終わって新米の季節がやってくると頭に浮かぶのが古米。

お店紀州備長炭を販売していると、よく出会うのが古米にお困りの方。もらった古米がまずくて、美味しく食べる方法を探して備長炭にいきついたという方が必ずいらっしゃるのです。今年ももうそんな季節。今回は古米をおいしく食べる方法がテーマです。

ところで、古米って実際はいつ獲れたお米のことをそう呼ぶの?

気になって調べてみました。

その年に獲れたお米を『新米』と呼び、前年に獲れたお米は『古米』と呼ぶようです。1年を11月1日~翌年の10月31日を区切りとする『米穀年度』を基準にすると、11月1日~が新米。前年の1年間に獲れたお米が『古米』、さらに1年前に獲れたお米は『古古米』と呼ばれます。

私はご飯の味には疎いからか、幸いにもお米がマズイと感じた記憶は無いのですが、まずいお米に困っていらっしゃるお客様に聞いた話やお客様レビューから考えると、古米がおいしく感じられない理由は、おそらく古米特有の臭いとパサつき感。




ご飯を炊いても、

「くさいニオイが気になって美味しくなーい!」

そしてネットで美味しい食べ方を検索、当店の飲料・炊飯用の備長炭に辿り着かれておられます。

試しに、私も検索してみました。

古いごはんを美味しく食べる方法は、いろいろあるのですね。備長炭を使う他にこんなモノを入れると美味しくなるようです。

はちみつ、お酒、サラダ油、酢を入れるというのもありましたよ。量はどれを使う場合でもお米3合に小さじ1杯の割合ぐらいです。これでご飯が美味しくなるんですね!おもしろいなぁ~。

さて、備長炭を使って古米を美味しく炊き上げる方法をご説明しましょう。

ひとことで言えば、ご飯を炊く前に備長炭を1本入れて炊く、たったそれだけなのですが、実は注意することがいろいろあります。順番にご説明しましょう。

◆炊飯に備長炭を使う前準備

ご飯に備長炭を入れる前に、煮沸消毒をしておきましょう。

備長炭には優れた消臭効果があります。備長炭がお手元に届く迄に、まわりの空気の汚れを炭に吸着している可能性もあります。お口に入るご飯に使うのですから、使われる前に念のため煮沸されることをオススメします。

煮沸のやり方は簡単です。お鍋に備長炭がかぶるぐらいの水を入れ、火にかけて、沸騰してから10分間グツグツと煮ます。『紀州備長炭のメンテナンス 煮沸する方法』ページに詳しいやり方を書いていますのでご覧下さい。


◆美味しいご飯を炊く方法

それでは実際に備長炭を使ってご飯を炊いてみましょう!

いつもと同じようにお米を研いで炊飯器にセットします。古米は水を吸収しやすいので水の量は少し多めにしましょう。

そして煮沸して、乾燥させた備長炭をご飯の上に置きます。1合につき10gが目安ですが、多くても問題ありません。細い備長炭を1本置きましょう。そして炊飯器のスイッチをオン。

備長炭が様々な効果を発揮!遠赤外線効果でご飯は芯までふっくらつやつやに、備長炭の優れた消臭効果で古米の気になるニオイも消臭。備長炭の中のミネラル分が、ご飯を炊くお水に溶け出して美味しいご飯が炊き上がります。

炊飯器のフタを開けると…。

さて、お味はいかがでしょう?

古米の嫌な臭いが消えて、美味しく炊き上がっていますよ。

新しい備長炭を使い始めた時には、備長炭を取ると回りのご飯が黄色っぽく変色していることがあります。

これはおそらく備長炭から溶け出すミネラル分の影響です。備長炭はお水をアルカリ性に変える効果があるため、特に備長炭の周りが強くアルカリイオン水化してご飯が黄色くなっているのだと私は考えます。特に問題はありませんのでご安心下さい。

◆炊き終わってからの備長炭の活用法

「ご飯が炊き上がったから備長炭を取り出して…」

「わ~、ちょっと待ってくださーい!!」

今このタイミングで備長炭を取り出すのはもったいないです。備長炭にはご飯をおいしく炊くだけではなく、ご飯の黄ばみを防ぐ力もあるのです。

去年、当店での部活動『ご飯と炭の謎とき隊』活動で調べた結果、75%の隊員さんが、備長炭を入れたまま保温をすると、いつもより黄ばんでいないと回答されていました。

ですので、ご飯を炊き終わっても、そのまま備長炭は炊飯器に入れっぱなしにしておきましょう。

◆取り出した備長炭のお手入れ

備長炭は、周りについたご飯をタワシでこすり落として乾燥させます。

この時に要注意!洗剤を使って備長炭を洗うと、備長炭の中まで洗剤が吸着してしまって水で流した程度では洗剤の成分が取れなくなってしまいます。備長炭は炊飯の用途では1ヶ月ほど継続して使えます。洗剤の成分が炊飯器の中で備長炭からにじみ出して来てしまうと大変です。

洗剤は使わずに、お水だけで備長炭を洗うようにしましょう。

そして使い続けて1週間程度で、改めて煮沸消毒のメンテナンス。大体1ヶ月を過ぎる頃に効果が落ちてきて、ご飯の味が備長炭を入れて炊く前と同じ状態に戻ってしまいますので、1ヶ月を過ぎたらお取替え。使い終わった備長炭は、冷蔵庫に入れて消臭するなど、他の用途でリサイクル利用が出来ます。最後まで使い尽くしましょう。

ニオイが気になる古米も、嫌な臭いにサヨウナラ。

炊飯器に備長炭を1本入れて、古米もおいしく食べて下さいね!














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