備長炭は鋼鉄のように硬く焼かれた炭なので、もろくて柔らかい木炭よりも火がつきにくいのです。燃料の炭としては、火力も、火持ちも、手間も、申し分ないのですが、唯一の欠点だと思うのが、着火です。
誰でも簡単にできてしまう、超簡単!着火方法があります。
備長炭に火をつけるために、いろいろな方法で何度も
何度も実験を重ねて、ようやく編み出しました。
お客様がね。(笑)
そう、よくお店に来てくださるお客様に
「備長炭に火をつけるのは大変じゃないですか?」
と、お聞きしたら、快く教えてくださったのです。
私もこの方法で、6回ほど炭に火をつけていますが、失敗したのは1回だけ。しかも、火をつける時には、うちわで扇ぐとか、手間がかかることは一切やりません。ただただ、放置しておくだけです。
炭火がかってに熾(おこ)ってくれる間に、バーベキューの準備をして、ちょうど準備が出来た頃にいい感じに火がつきます。
そうですね、大体1時間ほどあれば火はしっかり熾ってきます。
では、実際にやってみましょう!
≪準備するもの≫
●火おこし器
●備長炭
●火箸
●コンロ(カセットコンロでもOK)
≪火のつけ方≫
1.火おこし器に備長炭を入れて火をつける
湿気ている備長炭を使うと、炭の中の水分が熱せられて爆発(爆(は)ぜるといいます)してしまいますので要注意!最初は弱火であたためて、中の水分を飛ばしてから火を強くします。
中国産の備長炭は、運搬する時に湿気を吸っているのか、かなり爆ぜやすいです。天日で2,3日乾燥させてから使うか、弱火でしっかり水分を飛ばします。
今回は紀州備長炭(それも焼いてそれほど日が経っていないもの)を使っているので中火でスタートしました。全く爆ぜません。よかったー。
2.備長炭の端の方に火がついて、赤くなってきたらコンロから下ろして移動
火をつけてから20分ぐらい経過。
端の方が赤くなってきたぐらいで十分です。風通しのいい場所へ移動させて、自然の力で火を熾します。
3.火おこし器の移動
火おこし器ごと、風が通る場所に移動させるのですが、ここでワンポイント!
野外などでカセットコンロを使って火をつけた場合は、そのままカセットコンロの上に置きっぱなしにします。家庭用のコンロで火をつけた場合は、火おこし器の下にも風が通るようにして置きます。
私がいつもやるやり方は、備長炭を3本、写真のように三角になるように置いて、その上に火おこし器を置きます。
こうすると、下の備長炭も十分あったまって、熾った炭火から火を移すのも楽になります。
このまま放置。
さらに20分ぐらい経つと、火が炭の全体に移ってきます。ここで残りの炭も上に山積みにすると、いい感じで火が移っていきます。
ここまでくれば、後はバーベキュー用のコンロ、七輪などに移すだけです。
4.火おこし器の炭火をコンロへ移す
炭火を移す時に気をつけるポイント。
○風が通りやすいよう隙間をあけて置く
○火がしっかりついている炭と、まだ火がついていない炭を重なるように交互に置く
こんな感じです。
風が通らなければ火は熾りませんし、火がついて熱くなった炭がまだ冷えている着火していない炭に冷やされてしまっても火は消えてしまいます。熱くなった炭で火がついていない炭を挟むように、風が通るように重ねて置くと、それだけで火が熾ります。
コレで完成!!
後は、焼きたい食材を用意して焼き始めるだけです。
いい感じで炎が上がっています。
この時は、11時10分にガスコンロの上の火おこし器に火をつけ始めて、炭火をバーベキューコンロに移したのが12時25分。
間に買い物に行ったりしていたので時間がかかってしまいましたが、大体1時間ぐらいを目安に火がつくと考えれば十分です。
どうですか、簡単でしょ?
やはり時間はかかりますが、放置して火が熾るのを待つ時間が大半ですので、他の用事がはかどりますよ。
もちろん、木炭などの火がつきやすい炭に最初に火をつけてから、火種を備長炭に移していく方法もあります。やり方はひとそれぞれ、いろいろあると思いますので、やりやすい方法をお選び下さい。
もし他に、もっと簡単な方法を知っている!という方は、ぜひコメント欄にやり方を書いて教えて下さいね。
お待ちしております!
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