2012年9月11日火曜日

夏のキャンプ等で備長炭をフル活用する方法

先日、岡山の日生諸島に行ってきました!

大多府島という島があって、そこに「かぜまち」という家を1件丸ごと借りれる宿泊施設があるのです。向かいは道を挟んで海。住まれているお家は少し離れているので多少は騒いでも大丈夫。しかも一人1泊3,500円で、自炊道具は一式なんでもアリ!囲炉裏もBBQ用のコンロも作りつけてあってかなり快適。



















学生時代からの友人達と、毎年秋の1泊旅行に行き始めてもう十数年。ちょうど「かぜまち」が出来た時からの恒例行事となっています。

一度BBQ用の紀州備長炭を持って行ってバーベキューにチャレンジしたことがあるのですが、当初は見事に撃沈!火がなかなかつかなくて、かなり苦労して、食べ終わる頃にようやく火がおこってきたという悲しい思い出があったのです。

が、それも今年でリベンジ!

だって、今の私には、この『超簡単!誰にでもできる紀州備長炭の着火マニュアル 』があるんですもの!!

◆紀州備長炭の着火

道具は揃っているとはいえ、さすがに火おこし器は無いだろうと思って持参したのは正解。

台所のガスコンロで弱火であたためてから、中火に変えようとしたら、なんと!最近のガスコンロには安全装置というものがついていて、勝手に火が消えてしまうではないですか!!

油物用なんかの火力が大きいコンロの口では大丈夫だったので、とりあえずホッ。火おこし器に紀州備長炭を入れて炭が赤くなってくるまで熱し、火がついてきたら外の風通しの良い場所へ移動。



















火おこし器の中の備長炭が、さらに赤く火がついてきたら、庭にある作り付けのバーベキューコンロへ炭火を移動します。

「はっ、炭を置く網の位置が思ったより深い!」

こういう時は大きな石を網の間に挟んで底上げです。大きなコンロなので、とりあえず中心に炭を集めてまだ火がついていない炭も空気の通り道を塞がないように回りに備長炭を入れて火を移します。

























◆焼いて、焼いて、食べる♪

今回のBBQの一番の目的は、秋刀魚!

島に来る前に、港の魚市場に寄って、サンマ、貝、瀬戸内海のベイカを買ってきました。残念ながらサンマは東北のものなのですけどね。

ちょうどいい具合の火のおこり具合になってきた頃、炭火の真上にサンマを並べてじわじわ炭火焼き。したたり落ちるお汁が炭火に落ち、ジュワっと煙が舞い上がっていい香り。香ばしく焼けた姿を見て、みんなテンションアップ!!


















もう、こうなったら早いもの勝ちの争奪戦!焼きあがった さんまを大人8人でつつくと、「あっ」という間にこんな姿に早変わり。

















あまりの美味しさに、「ネコが食べたんじゃない?」と思うぐらいの完食っぷりでした。

他にも、輪切りのレンコン、玉ねぎ、やまいも、エリンギを焼いたり。何も味付けしなくても甘く、香ばしくなった野菜を食べて思わずニッコリ。

おにぎりも、焼おにぎりにしました。表面には醤油をハケで塗って。炭火で焼かれるとこんがりと香ばしくて、さらにおいしさアップ♪


















たらふく食べて、もうお腹がいっぱい。

19時ぐらいに焼き始めて、21時ぐらいになってもまだまだしっかり炭火は残っています。さっすが炭の王様、紀州備長炭!火持ちの良さは抜群です。



















晩御飯用に用意したものは全部焼いてしまったけど、せっかくの炭火がもったいなくて。何か焼くものがないか探したら、お夜食のために買った さきイカが出てきました(笑)

これが、炭火で炙ってみると予想外に美味しい!網の上に置いて、チリチリ縮み始めたらさっと裏返して引き上げる。


















焼イカになっちゃった(笑)

でもね、表面は香ばしくてカリッとした部分もあって、それでも柔らかい部分もあって、食べ始めると止まらなくなるんです。困った!

半年ほど前に、職場で炭の違いによる味比べ実験をしたことがあったのだけど、あの時焼いたお餅は紀州産の炭で焼いたお餅がダントツで香ばしかったなぁ~。味比べは、さきイカを焼いて実験しても違いが分かりやすいかもしれません。また機会があればやってみましょう。

◆花火の着火

食べ終わったら、締めは花火大会。花火だなんて、もう何年もやってないよ~。

花火の火を着けるのに…と、困っていたら、友達がすかさず火のついた備長炭を1本持ってきた。確かに火はつくんだけど、まさか備長炭で着火することになるなんて!


















これがかなり使えて驚いた!

備長炭にこんな使い方があったのかー(笑)

さすがに冷めると火が消えてしまうので、まだ赤々といこっている炭と交換しつつ。こんな風に使えるなんて、便利だね~。

◆火の消火

残った炭火は朝までそのまま放置しておいたら勝手に消火できていました。この環境だからできる事、ふつうBBQやる時には、火のついている備長炭を火消壷に入れて(無ければ空き缶に入れて空気が入らないように密封して)消すといいですよ。密封されると酸素が無くなって火は自然に消えます。

他にも、どこのサイトを見ても絶対にやめておくようにと書かれていますが、バケツに水を汲んで、まだ赤く燃えている備長炭を火箸でつかんでジュワ~と消してしまう方法もあります。

なぜ止められるのか。理由は、水に浸けてしまった備長炭は水分を含むため、水分が炭の中に残ったままだと次に着火しようとする時に爆発してしまうからなのです。50秒あたりからの、ドッカーン!で恐ろしさが伝わると思います。



それでも、私はよく残った炭火は水につけてしまうんですけどね。ジュワジュワ~と火が消えるのが楽しくて♪

水に濡らした備長炭も、天日の下で2、3日しっかり乾燥させれば、次回のBBQにも使えます。備長炭にはいろいろな使い方がありますので、消臭用として再利用する方法もありますしね。


◆残った灰の利用

翌朝は、私たちが来る前からBBQコンロにたまっていた灰も一緒にお掃除。


















紀州備長炭は残る灰もかなり少ないです。が、前に使われた方が代々掃除されなかったのでしょうね。ちりとりにいっぱい灰の山になってしまいました。

炭の灰は、植木にやるといいですよ。アルカリ性なので、酸性の土の中和に使えます。園芸用の炭の灰が売られているぐらいですから。肥料としても、土壌改良にも使えるので処分するのにもそう困りません。

今回は、建物のまわりに植えられている植木の根元にばら撒いてきました。

美味しく食べて、花火も出来て、最後は植物のためにもなる備長炭。本当にいい仕事をしてくれました。

おいしかった!楽しかった♪


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